2024年02月24日

親友に捧げる歌

長く生きていると色々な事があります。

親友が旅立ってから40年以上の歳月が流れました。

親友の定義が長く一緒にいるから親友なのか?短くても親友と呼べるのかはわかりませんが、親友とは同じ新入生同志で仲良くなりました。

私たちは歌が好きな共通点を持っていましいた、彼女はピアノ、私はギターと二人で音楽のコンクールに出場する為にその当時流行っていた女性二人の歌を夜遅くまで練習していました。

ある日の日曜日にモーニングを食べに行き「扁桃腺が痛い」「風邪じゃない?」「病院に行ってくるね」「そのほうがいいよ」これが彼女との最後の会話になりました。

18才の若さの頭の中には死は存在しませんでした、病院に入院した時も風邪をこじらせたのかな?親戚が集まったと聞いた時もなんでたかが風邪くらいで親戚の人が集まるのだろう。

未来の私が過去に一度戻る事が出来るなら迷わずにその時代に戻り「病院に見舞いに行け!!」と怒鳴ります。

すぐに戻って来るだろうと思っていたので一度も見舞いに行かなかったのです、記憶も定かではありませんが3ケ月か4ケ月・・

寮母さんの寮内放送で彼女の死を聞きました。

あれから40年以上あの歌を聴く度になんでお見舞いに行かなかったのだろうか・・・・と自分に怒りと情けなさを感じていました。

今年の音楽の発表会の歌を先生から提案された時にも戸惑いました。

戸惑いましたが、承諾した、だけど気持ちがグラグラでパートナと合わせられないのです。

何回も指摘され何回も止められています、今年トリで歌うので先生も厳しめなのですが、訳は言っていません、訳を言ってしまったら歌が別の物に変わってしまいのうな気がするのでパートナーだけにしか言っていません。

昨日の朝にシャワーを浴びている最中に声が聞こえた。

「もう、吹っ切りなさいよ」

親友の声なのか自分の心の声なのかわからないのですが少し心が楽になりました。

40年以上前に封印した歌を親友と一緒に歌います。

「一緒に歌おうねトメさん」











※あなたが居たらきっとこんな感じで素敵に年を重ねているだろうね。自分が病気になった事もあり、色々と考え、色々と気づき、色々と感謝し生きている事の意味を知る、知らないといけない、命の尊さ、人を敬う気持ち、今からでも出来る事はいっぱいある。


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Posted by なびかま at 06:47 │学び屋